設立趣意
「地方の国際化」が叫ばれる今日、私たちの生活はヒト・モノ・情報等諸外国との緊密な交流を無視して考えることはできません。国際交流も、かつては国と国との問題として政治的、経済的な交流が主であったものが、現在では地方自治体・民間企業・民間団体さらには個人の交流へと裾野の広い多元的な交流になってきました。
ご承知のとおり、岐阜市は国際コンベンション都市・国際ファッション都市を目指し、イタリアのフィレンツェ市、中国の杭州市、ブラジルのカンピーナス市、アメリカのシンシナティ市、オーストリアのウィーン市マイドリング区、カナダのサンダーベイ市と友好姉妹都市の提携をし、教育・文化・産業・経済等の面で活発な活動を展開しておりますが、国際交流の対象・内容は友好姉妹都市交流の枠を超え、今後ますます多岐にわたっていくものと予想されます。
市民の諸外国への関心も大きく高まっており、国際交流事業はひとり行政のみでなく、各界各層の市民・団体の幅広い参加と協力のもと、公民一体となって実施されてこそ地域の国際交流が推進されると考えられます。岐阜市内にある約60の国際交流団体、海外に姉妹関係を有する約20の団体や市民ボランティアが、独自に草の根交流を展開しておりますが、こうした民間の国際交流活動をより確固たるものとし、あわせて国際化に対応したまちづくりと国際親善に寄与するため、ここに財団法人岐阜市国際交流基金を設立するものです。