短期間に実習生による胎児遺棄事件が相次ぎ、ベトナム人コミュニティがまだ衝撃を受けている中、今年５月兵庫県丹波篠山市で新たな胎児遺棄事件が起きた。チャン・トゥ・フォンさん（22歳）は、勤務先のトイレで一人で出産し、その後、遺棄するつもりでトイレを流した。 この事件は多くのベトナム人の注目を集めた。

この事件では、ベトナム人女性技能実習生のトイレに胎児を遺棄したとして神戸地裁が9月13日、執行猶予つき有罪判決を言い渡した。 地裁は、女性が「技能実習生が妊娠したら帰国させられる」というネット上の虚偽の情報を信じたため、あまり厳しく批判することはできないとしてこの判決を言い渡した。公判では、被告の行為に対して「犯行に哀悼の気持ちを見てとれない」と述べた一方で、女性も妊娠した場合は国に送還されるなどの虚偽の情報を信じていたため、やや可哀想だとも述べた。同時に裁判所は、被告が若年で焦りや不安が大きかったため、量刑に相応に考慮すべきことも述べた。また、被告は、ベトナムにいる母親が日本に行くためにお金を借りなければならず、妊娠しても誰にもそうだんできなく、苦しい状況だったと供述した。そのため、当初は中絶薬を服用するつもりだったが、薬の効果が感じなかったため、自分で出産することにした。

遠い国での生活には多くの困難が伴うことはあると思いますが、外国人を支援する団体もたくさんあります。そういう時に一人で悩まず相談したらどうでしょう。後で後悔しないように、決断するときは慎重に検討してください。