Osaka City ロゴ

ニュース

  1. TOP
  2. ニュース
  3. 「言葉の架け橋、正確な捜査へ:滋賀県警、通訳官研修で実践的トレーニング

「言葉の架け橋、正確な捜査へ:滋賀県警、通訳官研修で実践的トレーニング

 滋賀県警は、30日に大津市の県警察学校で、外国人が関係する事件や事故における通訳官の研修会を開催しました。この研修は、滋賀県警と他県警の合同で行われ、模擬の家宅捜索などを通じて通訳技術の向上を目指しました。最近では、屋内の取り調べだけでなく、現場捜査でも通訳官が必要とされるケースが増加していると、県警組織犯罪対策課が報告しています。

 兵庫、奈良、和歌山、岐阜からも参加した18人の通訳官たちは、外国人の万引事件が発生したと仮定しての訓練を行いました。模擬の家屋で捜査員が容疑者に捜索令状の内容を説明し、通訳官がそれを逐次翻訳するという実践的なトレーニングが行われました。中国語やベトナム語だけでなく、滋賀県に多く住むブラジル人にも対応するため、ポルトガル語とスペイン語でも研修が実施されました。

 通訳官の下薗拳太巡査部長は、「捜査官と被疑者のコミュニケーションを円滑にし、微細なニュアンスも正確に伝えたい」と述べ、通訳の重要性を強調しました。現在、県内には10言語に対応する通訳官が33人在籍しており、通訳が関与した捜査時間は昨年同時期比で17%増加しています。滋賀県警察の安土雅樹課長は、「言葉の誤解は被害者の人権を侵害し、事案に疑義を生じさせる可能性がある。通訳は極めて重要な任務だ」と述べ、その重要性を訴えました。

出展 https://news.yahoo.co.jp/articles/ddc359fe2113e3eccf9ef9a2abe1abd1913c0827