2014年（にせんじゅうよねん）3月（さんがつ）に東日本入国管理（ひがしにほんにゅうこくかんり）センターに収容（しゅうよう）されていたのカメルーン国籍（こくせき）の男性（だんせい）=当時(43)=が死亡（しぼう）した事件（じけん）について国側（くにがわ）の責任（せきにん）が認（みと）められた。

男性（だんせい）が体調不良（たいちょうふりょう）を訴（うった）えたのに放置（ほうち）されたことが死亡（しぼう）した原因（げんいん）として、母親（ははおや）が国（くに）とセンター所長（しょちょう）に1千万円（いっせんまんえん）の損害賠償（そんがいばいしょう）を求（もと）めた訴訟（そしょう）の判決（はんけつ）が16日（じゅうろくにち）に水戸地裁（みとちさい）で行（おこな）われた。

裁判長（さいばんちょう）は国側（くにがわ）の責任（せきにん）を認（みと）め、165万円（ひゃくろくじゅうごまんえん）の支払（しはら）いを命（めい）じた。

入管収容者（にゅうかんしゅうようしゃ）の処遇（しょぐう）を巡（めぐ）っては、名古屋出入国在留管理局（なごやしゅつにゅうこくざいりゅうかんりきょく）の施設（しせつ）で昨年3月（さくねんさんがつ）、スリランカ人（じん）女性（じょせい）=当時(33)（とうじさんじゅうさんさい）=が死亡（しぼう）した問題（もんだい）などを受（う）け、待遇改善（たいぐうかいぜん）を求（もと）める声（こえ）が目立（めだ）っている。