知っていますか?外国の運転免許証をお持ちの方は日本で車の運転免許に切り替えることで何ヶ月もかけて教習所に通ったり、日本語で教習を受けたりする必要はありません。日本で外国の運転免許を切り替える手続きにはいくつかのステップがあります。外国の運転免許を日本で有効に使用するためには、特定の条件を満たし、正確な手続きを踏む必要があります。以下に、外国の運転免許を日本の運転免許に切り替える際の主要なステップについて詳しく説明します。
ステップ1:対象国の運転免許証確認
まず最初に、切り替えを希望する外国の運転免許が、日本で有効なものであるかどうかを確認する必要があります。日本は特定の国との間で運転免許の相互承認協定を結んでいるため、その対象国で取得した免許であれば、比較的スムーズに切り替えることができます。
ステップ2:必要書類の用意
運転免許の切り替えには、いくつかの必要書類が必要です。これには、外国の運転免許、免許証の翻訳文、パスポート、在留カード(外国人登録証明書)などが含まれます。詳細は以下の通りです。手続きを行う前に必ずご確認ください。
国籍が記載された住民票
住民票は、日本国内の市区町村役場で発行される公的な文書であり、氏名、生年月日、住所、世帯構成などの基本的な居住情報が記載されています。住民票は転入・転出、結婚、出産、死亡などのライフイベントが発生するたびに更新されます。
住民票を取得する際には、通常、次のような書類が必要です。
- 本人確認書類: パスポートや運転免許など、本人を確認できる公的な書類が必要です。
- 住所変更届・転入転出届: 引っ越しや転居の際に提出する届出書類です。
- 戸籍謄本: 結婚や出生に関連する手続きでは、戸籍謄本が必要な場合があります。
市役所などで申請し、手数料を支払うことで取得できますが、郵送で取り寄せる方法や、コンビニで取得する方法もあります。コンビニで取得する場合はマイナンバーカードか住民基本台帳カードが必要です。申請日前6カ月以内に作成されたものを提出しましょう。
証明写真
縦3センチメートル×横2.4センチメートル(1枚)カラー、無帽(宗教上又は医療上の理由がある場合を除く。)正面、上三分身、無背景、申請前6か月以内に撮影したものが必要です。歯が見えるような笑顔の写真は不可です。
有効な外国の運転免許証
上記で言及したように切り替える手続きを行う前にお持ちの運転免許証が有効であるかどうか確認するのが大事です。有効期限の切れた免許証は切替できません。また、免許証に免許取得日が記載されていない場合は、免許取得日を証明する書類が必要となります。
運転免許証の翻訳
外国の運転免許が日本語でない場合、翻訳が必要です。日本語以外の免許証を持っている場合は、翻訳公証人による日本語訳が必要です。この際、ベトナムで先に翻訳版を用意して日本に持ってきても良いですが、認めてくれない場合もあるので、日本の適切な機関で公証人の指定を確認し、翻訳手続きを進めます。一番安心できるのはベトナム大使館・領事館、日本自動車連盟(JAF)、またはJDLで翻訳文を発行することをお勧めします。
(※3)。個人や翻訳会社で作成したものは認められない場合がございます。
JDLでの翻訳文作成はこちらから https://jdl.asia/ja/contact_translate
免許を取得した国で、免許取得後、通算して3ヶ月以上滞在しことが確認できるもの
免許を取得した国で通算して3ヶ月以上滞在したことを確認するための一般的な方法は、パスポートの出入国スタンプやビザの記録、航空券や宿泊証明などの旅行関連の書類を提供することです。また、各国領事館で出入国記録証明書を取得して確認することができます。
ステップ3:外免切替の手順
外国運転免許の切り替え手続きを進めるためには、地元の運転免許センターや交通局を訪れる必要があります。以下に、訪問時に注意すべきなことは以下の通りです。
- 事前の予約: 切り替え手続きを行う前に、予約が必要な場合があります。インターネットや電話を通じて事前に運転免許センターの予約を行い、指定された日時に訪れるようにしましょう。
- 必要書類の確認: 運転免許センターに到着したら、必要な書類を提出します。これには上記のステップ2で言及したように本人を確認できるパスポート、在留カードなどの公的な書類、外国運転免許、住所の証明書、翻訳済みの書類が含まれます。提出された書類は、手続きの進行に必要な審査が行われます。
次は下記の手順で手続きを行うことになります。
①申請書類提出
②適性検査
③交通規則の知識確認
④運転技能の確認
一般的には①〜③までは1日で行われます。ただし、④の技能確認についてはまずテストを受ける日を予約します。その日、技能確認に合格しますと、即日、運転免許証が交付されます。
では、一つ一つ詳しくみていきましょう。特に①の申請書類は一つでも欠けると申請を受理してもらえませんので、注意が必要です。
申請書類提出
用意した必要な書類を運転免許センターの事務所で提出し、提出された書類や支払いが確認されたら、手続きが進行します。これには適性検査や交通規則の知識確認のスケジュールが含まれる場合があります。受験が必要な場合は、指定された場所や日時に受験するようにしましょう。
適性検査
適性検査には視力検査が含まれており、普通及び二輪免許は、視力が両眼で0.7以上、片目でそれぞれ0.3以上であることが必要です。一眼の視力が0.3に満たない方若しくは一眼が見えない方については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上であることが必要になってきます。不安な方は眼科・眼鏡屋等で視力検査を受けてから手続きされることをお勧めします。また、色彩識別能力テストもあります(赤色、青色及び黄色の識別ができることです)。特に試験官の指示に従っている以上、聴力テストは行われません。
交通規則の知識確認
こちらでは、一般的な交通ルールの理解を確認します。十分な事前準備がなければ、試験に合格するのは難しいでしょう。不安を感じる方は、運転教本を購入してしっかりと準備をしましょう。
知識確認はすべて選択式で行われ、10問中7問以上正解で合格となります。試験は日本語以外の言語でも受験可能です(英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語など)。ただし、希望の言語で試験が実施されているかどうかは、各都道府県の免許センターで事前に確認する必要があります。
運転技能の確認
外国免切替において、この運転技能テスト最大の難関です。ここでは詳細については省略しますが、運転が出来る事をチェックする試験ではなく、検定基準に沿って採点され、その結果が合否となります。
お疲れさまでした!以上の手続きを終え、試験に無事合格すれば、ついに日本の運転免許証交付となります。
まとめ及び各手数料について
外免切替手続きにかかる費用は、下記の通りです。
住民票取得…300円
翻訳文発行…場所によって違います
受験手数料…2,550円 ※普通車の場合
交付手数料…2,050円
合計…9,300円
■普通車以外の車種の受験手数料
原付…1,500円
大型車・中型車・準中型車…4,100円
その他…2,600円
■複数の車種を切替する場合
1つの免種につき200円
手続きとお支払いが完了すると、日本国で利用できる運転免許が発行されます。この免許証を受け取り、必要に応じて運転に必要な情報や注意事項を確認しましょう。
以上が、運転免許センターへの訪問時の詳細な手順です。地域や国によって手続きが異なるため、具体的な情報を確認するためには、担当の免許センターや交通局に問い合わせることが重要です。