異文化結婚は、異なる国や文化出身の人々が結ばれる素晴らしい冒険であり、その中でもベトナム人と日本人の結婚は独自の魅力と挑戦を抱えています。この異なるバックグラウンドを持つカップルが築く家族生活には、理解と尊重、柔軟性が不可欠です。
言葉と文化の壁
言語の壁
言葉は関係の鍵とよく言われているのですが、国際結婚の場合その根本的なところから困難に直面するカップルが多いと思います。ベトナム人と日本人もそうです。異なる言語を話すことは最初の壁です。たとえどちらかが流暢に相手の言語が喋られるとしてもネーティブしか理解できない表現だってあるのでそこから勘違いをもたら、し喧嘩の原因につながるケースも少なくはないです。
しかし、これは同時に興味深い交流の場でもあります。ベトナム語と日本語は異なる文字体系や文法を持ち、言葉だけでなく、表現やコミュニケーションのスタイルも異なります。言葉の壁を乗り越えるために、まず一番重要なのはお互い尊重することです。本当に尊重することって一番大事だと思います。尊重するというのは分からなくてもすれ違いがあっても分かろうとする姿勢というのがとても大切。そのほかお互いに助け合い、笑い合いながら学び合うことも大切です。
文化の壁
言葉と密接に結びついているのが文化です。異なる文化を持つ者同士が結婚すると、考え方、価値観、習慣、行動様式などが異なるということです。ベトナムの伝統的な家族構造や日本の礼儀正しいコミュニケーションスタイルなど、これらの文化的な要素が影響を及ぼすことがあります。「なんで相手はこうしているの?こうしたら良かったのに」など色々な文化の違いからイラっとしたことがありますか。それは異文化カップルでよく起こること。
例えばベトナムでは国際女性の日やベトナム女性の日、バレンタイン等に相手からプレゼントをもらうことが普通のに対して日本ではそもそも女性の日もないですし、バレンタインは逆に女性が男性にプレゼントをあげることが一般的ですので、それで悲しくなるベトナム人女性が多いと思いますが、日本人の相手は分かってくれないですよね。そこは一人でイライラするよりも素直に相手に伝えてみてはどうでしょう。
文化の違いがもたらす誤解と学び
異文化結婚においては、文化の違いからくる誤解が生じることが避けられません。しかし、これは同時に新たな学びの場ともなります。異なる文化の視点や考え方を理解することで、お互いの広がる視野と豊かな人間関係が築かれえると思います。異文化結婚における言葉と文化の壁は一過性のものでなく、結婚生活の中で常に存在するでしょう。しかし、これを乗り越えることで、お互いの異なるバックグラウンドが、新たなアイデンティティとして融合し、深い絆と共に歩む人生の旅を豊かにします。異文化結婚がもたらすこの挑戦こそが、夫婦の絆を深め、新しい世界への素晴らしい冒険を拓く原動力となるのです。
食文化と共に過ごす時間
日本とベトナムは、どちらも豊かな食文化を持つ国です。異文化結婚においては、両国の料理が融合し、食卓が多様性に満ちた場となるのですが、食事が合わない場合もあります。誰であって自分の国の料理の味に慣れているので、他の国の料理が浸透するのが難しいですよね。ベトナム人の奥さんがずっとベトナム料理を作っても食べられないものだってあるし、日本の料理が恋しいとなる時だってありますよね。そこから生じる問題ももちろんなくはないですから、そこで相互理解が必要となるんです。自分が食べたいものだけ作るのではなく共に調理し、食べることは、文化を理解し尊重する手段となります。
異文化結婚において、食文化は言葉を超え、心を通わせる素晴らしい手段の一つです。ベトナム人と日本人が異なる食習慣や料理を共有することは、お互いの文化に触れ、コミュニケーションが難しいときでも、食べ物を通じて感謝や愛情を表現することができ、家族の絆を深める大きな要素となるのではないかと思います。
家庭とキャリアの調和
ベトナム人と日本人が異文化結婚をすると、仕事と家庭の調和において異なる期待が生まれます。例えば日本人の旦那さんはベトナム人の奥さんに専業主婦になってほしいという願望があってもベトナム人の奥さんはずっと家で火事ばかりすることができず働きたいと思っているかもしれません。逆の場合もあります。一方で、日本の働き方改革やワークライフバランスの意識が高まる中、他方ではベトナムの家族重視の価値観が影響を与えます。お互いの期待や価値観を共有し、助け合いながら理想的なワークライフバランスを見つけることが重要です。
子育てと教育
国際カップルで一番悩ませるのは子育てのことと言っても過言ではないでしょう。同国同志で結婚しても子育ては一緒に協力しないとかみ合わないことがよくあるのに、異文化結婚ではもっと様々な問題に直面するでしょう。ただし、異文化結婚の家庭で子育てをする際には、子供たちが両親の文化に触れることが豊かな経験となります。バイリンガル教育や両国の伝統を尊重しながら子供たちに教えることで、異なるバックグラウンドを持つ子供たちは広い視野を持ち、柔軟性を身につけることができます。
バイリンガルに育ってほしいと思ってうまくいかない時があるかもしれないけれど、忍耐よく子供と一緒に過ごす時間を増やし付き添ってあげたら必ず大丈夫だと思います。
異文化結婚と家族生活は、初めは挑戦的であるかもしれませんが、お互いを理解し尊重することで、その豊かさと深みが浮かび上がります。異なる文化を持つパートナーと共に歩む人生は、予測不可能で素晴らしい冒険となり、新たな価値観や経験を築くことで、家族はより強く結ばれることでしょう。