日本で安定した仕事や収入を得られるベトナム人が増えており、長期滞在して働くニーズも高まっています。 これはここに定住するために家の購入を検討するベトナム人が増えていることも意味します。 しかし、住宅の購入はライフイベントの大きい決断であるため、住宅を購入するか賃貸を続けるか悩む人も多いでしょう。 こうした悩みを理解した上で、Meccha は永遠のテーマである「家を買うべきか、それとも賃貸すべきか?」について客観的な分析を提供したいと考えています。 ぜひご一読ください。
まずは、「本当に家を買う必要があるのか?」「その家を買う目的は何なのか?」「そのために大金を払う気はありますか?」などということを自分自身に問い、自分の考えを明確にすることが先にやっておいた方がいいと思います。それから、信頼できる情報源から情報を調べ、考えが整ってから購入するかどうかを決定する必要があります。
1.家を買うメリット vs 家を借りるメリット
購入:
・好きなように家を飾ることができる
・家を出るときの掃除などに係る退去費用を心配する必要はない
・引っ越しにかかる費用を心配する必要はない
・退職後の家賃の不安を軽減できる
・自分の広々としたスペースを所有する
・将来的には長期的な資産となる
賃貸:
・住宅ローンの支払いのプレッシャーがない
・必要に応じて簡単に家を移動できる
・設備のメンテナンスや交換の費用がかからない
・固定資産税や都市計画税を支払う必要がない
・各ステージに応じて住居費を簡単に調整可能
2.家を買うデメリットvs 家を借りるデメリット
購入:
・長年にわたる住宅ローン返済のプレッシャー
・簡単に引っ越すことができない
・ローンの額が固定の額のため、住宅に使う費用を調整することができない
・家の修繕費用とメンテナンス費用を毎年支払わなければならない
・保険料、固定資産税、都市計画税などの費用のお支払いをしないといけない
賃貸:
・家を自分の好きなように勝手に飾ることができない
・老後の住宅の家賃が心配
・高齢になって賃貸契約を更新できなくなるリスクがある
3.住宅の賃貸と購入にかかる諸費用
結局は自分の財産ではないので、家賃を払うのはもったいないという意見が多いです。 しかし、住宅の購入には購入時の費用だけでなく、その他にもさまざまな費用がかかります。 住宅を購入する場合と賃貸する場合にかかる費用の種類を見てみましょう。
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購入 |
賃貸 |
費用 |
・家の価値により購入諸費用は数百万円かかる場合もあります ・住宅ローンプラス住宅ローンに伴う金利の金額 ・メインテナンス費用 ・火災保険 ・固定資産税と都市企画税 |
・家賃 ・共益費 ・火災保険 (借主の場合の火災保険と持ち主の場合の火災保険は別の費用です) |
4.購入と賃貸にかかる50 年間の住居費
購入や賃貸にかかる実際の費用は、地域ごとに不動産価格やその他の費用が異なり、また住宅の価値によっても他の発生する費用も異なるため、実際にかかる費用を正確に計算することは難しいです。以下の表の数字はあくまでも参考のためです。
プロフィール
・グエンさん(30歳)
・年収収入 420万円
・妻(29歳)、長男(3歳)第2子出産予定
買いたい家
・物件:新築 3,500万円
・面積: 95m2
・資金計画:頭金300万円、3,200万円の住宅ローン(融資金利1.5%、返済期間35年、)
家を借りる場合
・家賃:2LDK 9.5万円/1か月(二人目出産予定のため引っ越し)
※大阪府住宅価格中央値調査に基づき
・面積: 50m2
・引っ越し:各ステージに応じて将来引っ越す予定あり
費用 |
購入 |
費用 |
賃貸 |
購入諸費用 |
約280万円 (仲介手数料や他の諸費用) |
初期費用 |
60万円/3回 |
価格 |
3200万円
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家賃 |
30 – 40歳 2LDK 1か月9.5万円1,140万円/50年 40 – 50歳3LDK 1か月12万円1,440万円/50年 50 – 8歳 1LDK 1か月6万円 2,160万円/50年 |
頭金 |
300万円 |
管理費 |
60万円/ 50年 |
35年で総返済額 |
約4,645万円 |
引っ越しに係る諸費用 |
30万円/ 3回 |
火災保険 |
100万円/50年 |
火災保険 |
25万円/ 50年 |
固定資産税 |
15.2万円/1年 760万円/50年 |
退去に係る諸費用 |
30万円/ 3回 |
設備の交換 |
約400万円/ 50年 |
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合計 |
5,905万円 |
合計 |
4,945万円 |
※ローンの返済額の計算し方 https://keisan.casio.jp/exec/system/1256183644
※固定資産税の計算方法は、土地の評価価格2000万円×1/6=土地課税標準額333万円→土地課税標準額333万円×税率1.4%=4.7万円となります。家屋の評価額1,500万円×税率1.4%=21万円 21万円×1/2=10.5万円
※火災保険の金額は住宅価格約1500万円の場合の平均保険金額をもとに算出
※上記金額には住宅ローン控除、住宅手当等は含まれておりません。
※上記の数値はあくまで相対的なものです。
5.アドバイス
上記の金額によると賃貸にかかる諸費用が購入にかかる諸費用よりも低いと示していると思いますが、場合によっては逆になるかもしれません。ただし、自分の家を持つとより安心で快適になると思います。それに、自分の好みに合わせて自由に家を飾り、思い通りの空間を手に入れることもできます。人の選択は自由ですが、Mecchaは経済力をしっかり整えてから家を買うべきだと考えています。安定した仕事があれば、安心して長期にわたる借金を返済し続けることができるからです。家を買う必要があまりなく、多額の借金を抱えてしんどくなりたくない方は家を借りたほうがいいでしょう。
6.参考できるその他のオプション
最近は中古戸建てやマンションを安く購入し、自分好みにリノベーションするという若者も増えています。 この方法は、コストを節約し、借りなければならないローンの額も大幅に減らすことができます。このやり方ももしかしたらあなたのライフスタイルにピッタリかもしれませんので、ぜひ調べてみてください。